龍神の力が他者を洗脳できるものになったのは、彼がまだ小学生の頃だった。始めこそ虫や鳥で遊ぶだけだったものの、両親から叱られているときにふと、両親が自分だけ甘やかすようになれば、怒られることもない、兄と比べられもしない、好きなことを好きなだけしても許されるのではと思い立った。運良く洗脳に成功して学生時代を満喫したのち、この世界を家庭内だけでなくもっと広げてやろうと動き出した。
両親を洗脳したときと家出したときに兄にも種を植えているが、どちらも失敗に終わっている。