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黒色の喰 - 世界観

 田舎から都会に飛び出してきたごく普通の女子高生・入江メイナは、近所の寂れた神社で言妖と呼ばれる者の封印を解いてしまう。

クライと名乗った彼は、自身の着けている首輪に込められた魔力により、メイナと自分の生死が共有されてしまう呪いをかけられていると告げた。

 罪人として指名手配されているクライのもとへは、彼を殺そうとする者たちが次々と現れる。果たしてメイナは、呪いを解いて平穏な日常を取り戻せるのか?

 ――綺麗事だけで生きていられるのは、空想の世界だけだ。

 読みは「コトアヤ」。「裏側」と呼ばれる場所に住む種族。

妖怪や怪物と呼ばれたり、ときには神と呼ぶ人間もいる。魔力で強化しなければ身体能力は人間と同程度。寿命は平均300年といわれる。

 人間の住む世界を「表側」と呼び、それに隣接して存在するとされる世界を「裏側」と呼ぶ。裏側はあまり広くなく、ひとつの国とそれ以外の無法地帯に別れている。

​ 普通、ふたつの世界を行き来することは不可能だが、言妖が膨大な魔力を放出すると一時的に空間に裂け目ができ、そこからもう一方の世界へ行くことができるといわれる。

 言妖が持つ超常的なエネルギー。量は個人差がある。魔力を消費することで特別な力を使うことができる他、身体強化や人間の姿に化けることもできる。通常、魔力を使わずにいると徐々に回復する。触角と尾によってコントロールされているとされ、一定量を超えると羽が出てくる。

裏側の統治や治安維持をしている組織。5つの局から構成されている。

《内務局》
局長:カケリ
主に法や規則の制定、情報統制などを行う。

《警備局》
局長:イノリ
武力に依らない国内の治安維持を担う。かつては内務局の役目だったが、その重要性から独立した。

《軍事局》
局長:コワレ
国内の諍いの制圧や、無法地帯からの襲撃の対応を行う。小規模ながら軍隊を持つため、最も人数の多い局。

《記録局》
局長:ウタイ
歴史や国民の情報などあらゆるものを記録して残す作業を行う。

《特殊対策局》
局長:ムスビ
厄介な言妖の相手やイレギュラーが起きた際の対応などを行う。強硬手段を取る際に出動することが多い。

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